年賀状で書き損じた場合のマナー&豆知識
ただでさえ手書きする機会が減っている中で、「縦書き」は尚更にその機会が少ないと思います。
しかも、それが目上の方に宛てた賀状となれば、もう言わずもがな。
特に緊張し、ペンを持つ手も震えてしまうというもの…。
さて、購入した年賀はがきの枚数にも限りがあるのに、いざ書き始めたら、案の定、文字を書き間違ったり、脱字に気付いたり、書き損じてしまったという場合はどうしたら良いのか!?
誤魔化す!? 修正液で消す!? 書き直す!? さぁどうするッ!?
今回は、仮に書き損じてしまった場合に、どう対処すれば良いのか。
特に、マナーとしてどうなのか?という点も含めて、ご紹介します。
書き損じは「書き直し」の一択?
結論から言うと、マナーとしては「書き損じ=迷わず書き直す」の一択で、正解といえます。
ただ、書き直すのが一番良いなんてことは、おそらく誰もがお分かりのことで、それでもこの記事に辿り着いたのは、その書き損じた内容が「ほんのちょっと線を太くすることで誤魔化せる、を少しだけ超えたレベル」のものだったり、これぐらいだったら…と「出来れば書き直さずに誤魔化したいな」という気持ちがあるからじゃないかな?と思います。
さて、「出来れば書き直さずに誤魔化したい」という気持ちは、誤解を恐れずにいえば、次のような理由からくるものだと思います。
2.年賀状を作成する時間に余裕がない(≒ 買いに行く時間・最初から書き直す時間)
3.書き直す手間が面倒と感じる気持ち
上記3の「面倒」というのは、中々言葉にはしにくいものですが、師走の多忙な最中での準備ですから、時間がない中での手間は極力減らしたいと感じる人は、多いと思います。
ただ、面倒だからと誤魔化して出した場合、逆にいえば、受け取った方には「面倒だからそのまま出したな…」と思われる可能性があるという風にも考えられます。
そのため、相手がよほど親しい友人である場合を除けば、出来るだけ手間は惜しまず、潔く書き直すのが良いと思います。
なお、1つの慰め?という訳ではありませんが、次に説明する「書き損じたり余った年賀状は交換できる」という点について、その交換のタイミングまで理解しておくと、書き直すことに少し前向きになれるかも知れません。(笑)
使わない年賀はがきは交換できる!
年賀はがきを買う時は、失敗した場合も考慮して、少し多めに買ったりする方は多いと思います。
そして、実際に書き損じた年賀はがきが出たり、お正月を迎え、松の内(1月7日)が明ける頃になると、未使用のまま余った年賀はがきなどが手元に残ったりしますよね。
実はそれらの年賀はがき、交換することが出来ます。
書き損じた年賀はがきはもちろん、その他にも、印刷の際に位置がズレてしまったり、インク滲みが出来て汚くなってしまったり、あるいは急遽、喪中になったり、あるいは喪中のお知らせが来たりと、投函することがなくなった不要な年賀はがきが出ることもあると思います。
これらの無駄になってしまった年賀はがきですが、
郵便局の窓口に申し出れば、1枚5円で新しいはがきと交換してもらうことが出来ます。
また、誤購入の場合や、喪中による交換希望の場合には、窓口で必要な書類を書けば無料交換ができるものもあります。
また、交換で受け取れるものには、状況に応じてはがきだけでなく普通切手や郵便書簡、レターパックなどもあったりします。
※対象となる年賀はがきの種類や交換できるモノ、交換方法(詳細条件)などについては、日本郵便の公式ホームページで確認しましょう。
▼日本郵便|書き損じはがき・切手の交換
https://www.post.japanpost.jp/service/standard/kaki_sonji/index.html
ちょっとお得!?年賀はがき交換に関する際の豆知識
書き損じた年賀はがきや、使わなくなった年賀はがきが交換できると紹介しましたが、1つ豆知識をご紹介すると、交換するタイミングは状況によって変える方が良いかも知れまん。
どういうことかと言うと、まず初めに、切手や普通はがきへの交換はいつでも可能なので、交換を急ぐ必要はありません。
また、お年玉くじに当選した場合、年賀はがきが使用済みか未使用かは関係ない、ということも覚えておきましょう。
そして最大のポイントは、お年玉くじに当選賞品と引き換えた後でも、切手や普通はがきへの交換は可能という点です。
つまり、年賀状の準備中に書き損じなどで枚数が不足し、さらに買い足しが難しい状況などであれば、すぐに新しい年賀はがきに交換して貰うという選択肢もあると思いますが、もしも急いで交換する理由がないのであれば、年賀はがきの交換は、お年玉くじの当選番号の抽選発表を待ってからにした方が、仮に当選していた場合の事を考えるとお得かも知れません。
※ちなみに、2019年の賞品を例に挙げると、1等は「現金30万円」または「30万円相当のセレクトギフト」でした。
当然はがきが手元にないと賞品への交換は出来ませんので、もしも先に交換した年賀はがきが当選していたらと思うと、結構おおきいですよね?(笑)
まとめ
書き損じた場合はどうするのが良いか?という点について紹介しましたが、
- マナーとしては書き直しの一択
- 書き損じたり余った年賀はがきは交換できる
- お年玉くじ年賀はがきは抽選の楽しみもある
以上の3点の理由からも、差し迫った状況でないのなら、「潔く書き直す」のが良いのではないしょうか。
年末は忙しさに追われて準備するのが大変という方も多いと思いますが、日頃からお世話になっている方への感謝や、ご無沙汰になっている友人との連絡など、大切な年始のご挨拶の文化ですから、少しの手間であれば惜しむことなく、心の込もったお手紙で気持ちよくお送りあえたら嬉しいですよね。