年賀状を準備する時に、フォントを意識していますか?
実は、同じ意味の文章やメッセージでも、フォントによって相手に与える印象は大きく変わりますので、相手によっては気持ちを伝えるための最適なフォントは変わってくるとも言えます。
また、明朝体・ゴシック体・丸ゴシック体・楷書体・行書体…といったように大雑把に系統を表す種類だけでも数多くある他、遊び心も交えたフォントまで、本当に幅広く存在しますし、それらを系統ごとに様々な会社がそれぞれ独自のフォントを作成・販売していますので、単純な選択肢という意味では数え切れない程のフォントがあります。
そんな中で「どうやって最適なフォントを選べば良いのか分からない」という方も多いと思いますので、今回は年賀状に適したフォントとその選び方のポイントについて紹介します。
目上の方に宛てたり、本来の手書き風味を重視するなら?
年賀状の作成・準備といえば、今はパソコンやスマホで作成したり、印刷通販に注文して作るのが一般的ですが、本来の年賀状は、「毛筆」で書くのが理想的と言うことが出来ます。
そこで、特に目上の方に送る場合には、手書きでの慣例に基づいて毛筆系のフォントを選ぶのも手です。
ただ、毛筆系といっても癖が強い字体の場合も多いので、読みやすさを考慮すると、印刷(プリント)の場合は行書体や楷書体あたりのフォントから選ぶ方が多いかも知れません。
また、最終的には「好み」とも言えますが、選び方のポイントとしては、相手の好み・読みやすさ・デザイン性などがあります。
例えば、無理に1種類に決めずに、読みやすさを考慮して大きい文字と小さい文字で変えたり、デザイン性を考慮して賀詞と本文で変えるような方法もあります。
※以下は、行書体と楷書体を組み合わせて使用した例です。
肩肘を張らない自然体な感じにするなら?
恩師や上司などのの方に向けた年賀状ではなく、家族や同僚など、もう少し気軽に言葉を交わすような相手との年賀状なら、日常的にも目にするような定番のフォントでも大丈夫です。
例えば、行書体や楷書体に加えて、明朝体やゴシック体、あるいは丸ゴシック体を選んでも、特に失礼にあたることはないと思います。
ですので、極端に字体が崩れすぎるようなフォントは避けつつも、あまり神経質に考えずに、絵柄やデザインに合ったものを選ぶのがポイントです。
親しい友人に宛て、くだけた雰囲気にするなら?
例えば親しい友人など、気の置けない関係の相手にとてもくだけた感じのデザイン・雰囲気の年賀状を送る場合には、ポップ体やその他、崩し方が特徴的な多様なフォントで明るく仕上げるのもありだと思います。
なお、雰囲気のくだけすぎや、文字を崩し過ぎないようにしたい場合は、明朝体をベースにしたフォントから選ぶのも1つのポイントです。
まとめ
以上、幾つかのパターンを紹介しましたが、いかがでしょうか。
選び方のポイントとしては、恩師や上司などの目上の方に宛てた年賀状なら、本来の手書きの慣例に基づいて「毛筆系」、あるいは文字の崩れ方などの好みに合わせて、行書体や楷書体から選ぶ。
もう少し肩肘張らない自然な感じにしたい相手の場合は、定番の明朝体やゴシック体などから選ぶ。
そして気の置けない友人などで遊び心を持たせたい場合には、字体もくだけたものを選ぶ、という感じです。
また、遊び心を持たせつつも、くだけ過ぎに注意したいのなら明朝体をベースにするのもポイントです。
さて、ここまでフォントの選び方について紹介しましたが、フォント選びに関連して忘れてならない事として、フォントの雰囲気と絵柄の雰囲気は合わせるのも大事という点も添えておきます。
なお、先方に対して、きちんと自分の気持ちが伝わる年賀状、そして先方にも貰って嬉しい年賀状にするためにも、今年からフォントの持つ効果にも、一層気を使ってみては如何でしょうか。