今や年賀状といえば、印刷通販やムック本などで用意された豊富なテンプレートから絵柄を選び、プリントするという方が殆どだと思います。
もちろん利用するテンプレートによっては、賀詞や挨拶文が変更できたり、多少は自由が効くタイプもありますが、それでもプリントした年賀状はそのままだと少なからず機械的な印象を与えてしまうのも事実です。
そこで「手書きでの一筆を添える」ことで印象を和らげるなど、多くの方が工夫されていることと思いますが、果たして手書きの一筆があれば十分でしょうか?
もしかしたら、仮の他の人と絵柄が被らなくても、手書きで一筆の添え書きがあっても、他の人の分と併せて同時に刷ったものという「使い回し感」のような印象を感じる方がいるかも知れません。
そこで今回は、他の人との違いはもちろん、送る相手に特別感や手作り感を覚えてもらえる工夫のポイントや、個性を演出できるポイントなどをご紹介します。
手書きメッセージに、ひと工夫!
印刷通販を利用したり、テンプレートからプリントする場合は特にですが、挨拶文まで一緒に印刷することが多いと思います。
言い換えると、誰に宛てても差し支えがないような挨拶文になっている事が多いと思います。
その場合、機械的な印象を和らげ、気持ちを伝える為に手書きの1筆を添えると思うのですが、その手書きの内容が誰にでも送れるような一文だと、貰った相手は「自分に向けて書いてくれた」という特別感を感じにくいかも知れません。
そこで、手書きのメッセージでは、次のような点を考慮するのもポイントです。
a.メッセージに相手の名前を入れる!
難しく考える必要はありません。
例えば次のように単純に名前を追加するだけでも、文章の長さに関わらず受け取った時の印象はぐっと変わり、「自分に宛てて書いてくれた年賀状」という特別感を演出できます。
b.共有したエピソードを入れる!
これも特別な思い出だったり長い文章を書く必要はなく、シンプルに相手と共有した思い出や時間を想起させるような言葉を使うだけで、「自分一人に宛てた内容」として伝わると思います。
c.相手の近況に慮った言葉を入れる!
これは「相手の環境や状況で変わる話を絡める」のがポイントです。
…というと難しそうに聞こえますが、シンプルに「相手の状況に想いを馳せる」とそんなに難しくないと思います。
また、中々お会いできていない方や、状況があまり分からない相手の時には、近況報告にするのも有効なテクニックでもあります。
年賀はがきに、ひと手間!
自分で選んだ絵柄に、手書きのメッセージ、これだけでも手作りには違いありませんが、受け取った相手に「自分に宛てた年賀状」の特別感や、「使いまわし感」を覚えさせない方法があります。
デコシールを貼って「ひと手間」を追加
年賀状関連のムック本でなくても、文房具屋や100円ショップに行けば、様々なシールのセットが売っていますよね。
特に頭を悩めたり、派手な装飾を行わなくても、メッセージの文末やはがきの一部にワンポイントでシールを貼ったりすることで、その「ひと手間」が相手にとっては「自分に向けて手間をかけて作ってくれた年賀状」になります。
デコペンを使って「手書きの色」を追加
シールと同じ様に、文房具屋や100円ショップで買うのもいいですし、それも手間なら家の中にある色ペンでも十分です。
メッセージを書いた際に使ったのとは別のペン、それも別の色付きのペンで差し色を入れることによって、そのペンを持ちかえて作ったひと手間が相手に「自分のために手間をかけて作ってくれた年賀状」という印象を与えることが出来ます。
マスキングテープやスタンプで装飾
切り絵や貼り絵のように、デザイン全体をそれで作るという訳じゃなく、ちょっと一部に貼ったり飾るだけでも大きく印象が変わります。
マスキングテープなら、単に絵柄や文章などを囲むだけでもいいし、あるいは手書きのメッセージをテープに直接書き込んで貼るのも良いと思います。
和柄のものや明るく派手なものも多く出ているので、お手軽に装飾できます。
また、スタンプなどは、昔ながらの「芋版」のように野菜や果物を使うのも風情が演出できますが、消しゴムなどを使ったスタンプなども手軽だし可愛いですよね。
またスタンプの場合は、テープやシールと違って剥がれる心配がないのも安心です。
まとめ
慌ただしい年の瀬に準備する年賀状ですが、全員に同じプリントを施しただけでは寂しいし、かといって余り手間を掛けるのも難しい。
そんな時に、送る自分もだし、貰った相手にきちんと思いが伝わり、また嬉しい年賀状にするにはどうしたら良いのか?
そんな場合に、個性を演出したり、他とは違う特別感を出したり、使い回し感を感じさせない方法について、工夫するポイントをご紹介しました。
・手書きのメッセージには相手との関係を踏まえた一文を選ぶ。
・シールやペンやスタンプを使ってほんの一手間を加えて作る。
大雑把にいえばこの2点だけで、自分も相手も嬉しい、自分に宛てて作られた特別な年賀状が演出できますので、もしも年賀状作りで物足りなさを感じたら、どうぞ1つの参考にしていただけたら幸いです。