年賀状をメールやSNSで済ますメリットとデメリット&使い分け

新年の挨拶はメール・SNSでOK?メリット・デメリットと年賀状との使い分けのポイント! 基礎知識・豆知識

新年の挨拶を、年賀状ではなくメールやSNSで交わすことは、今や「普通の感覚」といっても差し支えがないと思います。
特に、若い世代の方にとっては「年賀状を出したことさえない」という方も増えてきている事と思います。

ただ、伝統文化という意味での年賀状が減っていく寂しさはさておき、実際の社会生活において新年の挨拶の全てがメール・SNSに置き換えて問題がないか?というと、まだそこまで極端でもありません。

そこで今回は、新年の挨拶をメールやSNSで行うことのメリットやデメリット、また、年賀状(年賀はがき)の方が良いケースや使い分けのポイントについて紹介します。

 

年始の挨拶をメールやSNSで行うメリット

LINEが日常生活のプラットフォームになり、TwitterやFacebook、InstagramといったSNSが当たり前に利用される今、もはやプライベートではメールの利用すら激減している方も多いと思いますが、メールやSNSで行う年始の挨拶には、メリットもあれば、逆にデメリットもあります。

具体的には、それぞれ次のような点が挙げられると思います。

メール・SNSで年始の挨拶を行うメリット

  • 年賀はがきやインク代などでコストが掛からない。
  • スマホだけで済むので場所を選ばない。
  • 相手の住所を聞いたり教えたりしなくても送れる。
  • 引っ越しに伴う不着の心配がない。
  • その場ですぐ送れるので準備や到着までの時間的制約がほぼない。
  • 出していない相手から来ても返信するだけなので焦らずに済む
  • 紙面的なスペースや文字量、レイアウト、字の上手さなどのストレスがない。

 

メール・SNSで年始の挨拶を行うデメリット

  • 記号や絵文字が、環境の違いによって文字化けして読めないリスクがある。
  • 新年の挨拶を「簡単に(手抜き・適当に)済まされた」という印象を与えてしまうリスクがある。
  • 多くの場合は「同時に受け取れない」ため「後先」が生じてしまう。
  • 日頃からメールを交わしていない相手だと、迷惑メールに分類され見て貰えないリスクがある。

 

メール・SNSで良い場合と、逆に良くない場合

メリットとデメリットがあるということは、逆にいえば、メールやSNSでの年始の挨拶が適さないケースがある、ということでもあります。

メールやSNSで挨拶を交わしても良い場合

例えば、次のような方が相手の場合には、新年の挨拶をメールやSNSで交わしても問題ないと思います。

  • 日頃からSNSで言葉を交わす間柄の相手
  • 親しく気の置けない間柄の友人
  • インターネット上で出会ったオンライン上での交流が中心の友人
  • 住所が分からない相手

また、相手方も年賀状でのやり取りを望んでいない場合なども、メール・SNSであれば気を遣わず手軽に新年の挨拶を済ませられますので、良いと思います。

メールやSNSでの挨拶は避けた方が良い場合

一方で、次のようなケースでは、メールやSNSでの挨拶は控え、年賀はがきでの年賀状にした方が好ましいと思います。

  • 例年、継続的に年賀状を交わしている間柄・関係の相手
  • 恩師や会社の上司など、お世話になっている目上の相手

こういった方々には、年賀はがきを使用しての新年の挨拶が基本です。

特に社会人の方なら、このような慣例的なマナーの部分にはしっかりと配慮したいところです。
これらのマナーを軽視したりおろそかにすると、相手に不快な思いをさせるだけでなく、自分の社会的な立場を悪くすることにもなりかねません。

 

新年の挨拶をメールやSNSで行う場合の注意点

一斉送信は使わない

言うまでもないと思いますが、面倒臭かったので一度に済ませたなと不快な印象を与える恐れがあります。

メールアドレスの正誤やアカウントの選択ミスに注意する

そんなこと言われなくても…と思いがちですが、普段からやり取りしていないメールアドレスだと、登録時にミスしていたり、変わっている事もあります。

またアカウントについても、例えばスマホでの操作だと、確認してタップしたつもりが(特にスクロール直後など)表示上のタイムラグで実際には別の場所をタップしてしまっている恐れがあります。

いずれも、年始の挨拶が届かない恐れがある上に、相手には届かないその事情も分かりませんので慎重に確認する必要があります。

通信障害による送信エラーや未送信になっていないか

日付が変わった直後は、全国で一斉にメールの送信等が行われるため、通信障害が起きやすくなります。

遅延だけならまだ良いのですが、送信エラーになっていることも多々ありますので、間違いなく送ったつもりが送れていなかったなんて事のないように注意しましょう。

相手は年賀状でのやり取りと望んでいないか

例えば、昨年まで年賀状を交わしていた相手だったり、新たに知り合った友人などの場合、相手は年賀状でのやり取りを望んでいたり、準備してしまっているかも知れません。

やはりスマホやPCのモニターで見るのと、実際に年賀はがきが届くのとでは、受け取った時に感じる「人の温もり」や「喜び」には違いがありますので、ひと手間かけて年賀状を用意された方が、より嬉しかったり、関係性が深まったり、より好印象を抱くことと思います。

逆に、年賀状での挨拶を期待していた場合にメールやSNSで来ると、それだけガッカリさせてしまう可能性があるとも言えます。

心配な場合には、あらかじめ「年始の挨拶は年賀状にしていますか?メールやSNSで済ませていますか?」と確認をしてみたり、「年始の挨拶はメール(SNS)にさせて頂いてます」ということを伝えてみたり、事前にお話を通してみるのが良いかと思います。

 

まとめ

さて、メールやSNSが世間一般に浸透しきったとも言える今、年始の挨拶でを年賀状ではなくそれらの電子ツールで済ませる方も多いと思いますが、やはりメリットもデメリットもあります。

時間的にも費用的にもコストが掛からずお手軽に済ませられる一方で、相手によっては不快に感じさせてしまうことある電子ツールでの年始の挨拶。

きちんとメリット・デメリットを踏まえた上で、相手との関係性を見極めてうまく活用できると良いですね。

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